かわいくてせつないハリネズミの物語

童話? 寓話? ファンタジー? 心理学書? 哲学?

不思議な小説に出会いました。

自信がなくて淋しがり屋で、自己完結型のハリネズミ。
想像の中で個性豊かなどうぶつたちに翻弄されます。
物語はハリネズミの臆病な心を中心に描かれ、
人間はいっさい登場しません。

タイトルは『ハリネズミの願い』、
作者はオランダの作家、トーン・テレヘン。
日本でも2016年に刊行されて評判となり、
いろいろな賞を受賞したみたいですね。

このハリネズミが、なんともいじらしいのです。
共感したくなる、自分と重ね合わせる、守りたくなる、
読む人によって反応はさまざまだと思いますが、
内観的思考がくすぐられ、最高に面白いです。

『きげんのいいリス』もテイストは同じだけど、実にほんわか。
ハリネズミとはまったく性格の違うリスが中心となります。

ハリネズミタイプかな、リスタイプかな、それともアリ?
自分がどの登場人物、いや、“登場どうぶつ”タイプか、
考えてみるのも楽しそうです。

ハリネズミの願い/著者:トーン・テレヘン 
訳者:長山さき(新潮社)2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞

きげんのいいリス/著者:トーン・テレヘン 
訳者:長山さき(新潮社)2019年本屋大賞翻訳小説部門第2位

イラストもかわいい

投稿者プロフィール

高瀬 和枝
高瀬 和枝くれたけ心理相談室(高崎支部)心理カウンセラー
オンラインや群馬県吾妻郡内・高崎駅周辺を拠点に心理カウンセリングを承っております。生きづらさ、別れ、ペットロス、家族・人間関係、人格、心の不調、仕事や自分自身の悩みのほか、あらゆるご相談に対応させていただいております。詳しいプロフィールはこちらです。
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