音楽のちから
大切な家族や友人を失って悲嘆にくれているとき、
音楽が力になってくれることがあります。
以下の2曲は、アメリカのロックバンドによるものです。
Green Day のWake Me Up When September Ends
10歳だったビリー・ジョー(Vo・G)は、
その年の9月に父親を亡くします。
ショックで部屋に閉じこもり、「9月が終わったら起こして」
と言ったエピソードがタイトルになっています。
数年前、この曲について次のようなことを言っています。
何年も歌には書かないでいたんだけど、
やっと抜け出せたような感じがあったんだ…
今でも彼のことを思わない日はないかな。
深い悲しみと月日の流れを歌った情感のこもった曲です。
Dream Theater のA Change of Seasons
母親の飛行機事故をきっかけに書かれた曲です。
無垢、苦しみ、孤独、怒り、葛藤、
前に動き出す気持ちの変化などが歌われています。
趣の異なる7つの章で構成され、
「Carpe diem. Seize the day.」(=今を生きよ)
で始まる章の終わりには、慟哭のようなボーカル。
そして全般にわたるドラマチックな展開、美しいメロディー、
ヘビーなサウンド、力強いアレンジ、
これらが揺れ動く心情を、見事に表現していると思います。

41年前のこの日、飛行機事故は起きた
純真な子ども時代は永遠には続かない。
悲しみは時とともに消え去るものではなく、
人は痛みを抱えながら生きていくものなのかもしれない。
けれども季節が移ろうのと同じように、
人の心もずっとそこに留まることはない。
これらの2曲から私はそんなことを感じました。
想いを歌にする人も、
その歌を聴いて涙する人も、
大事な心理的プロセスをたどっているんですね。
だから歌詞はあまり気にしなくてもいい。
聴いて心に響けば十分。音楽だもの。
(『A Change~』を理解するには背景などの
さらなる説明が必要で、すごい長文になってしまう!)
この他にもX JAPANのENDLESS RAIN、コブクロの蕾など、
じ~んとくる曲はたくさんあります。
心の中の大切な人を重ね合わせながら、
そっと聴いてみてください。
関連ブログ:涙の役割についてはこちら (嬉しくても涙が出るのはなぜ?~涙の役割~)

投稿者プロフィール

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