幻想的なお盆とその精神

夫の実家のお盆は盛大です。
墓掃除に、仏壇飾りに、迎え火に、
私たちも手伝いに行って、
買い出しやご馳走の準備などをします。

親せきが集まり始めると、いっきに賑やかに。
お腹いっぱい飲んで食べて、楽しく過ごします。

やがて宴が終わり家の中が静かになると、
お盆飾りの仏壇がひときわ大きく見えます。
ときには「あ、おばあちゃん来た?」なんていう会話も。

えっ、怪談? いえいえ。
お盆は「お帰り」っていう気持ちでいるから、
ふだん天国にいる祖母を近くに感じるのでしょう。

子どもの頃、家でお盆はしませんでしたが、
盆踊りや夜祭りにはよく行きました。
その遠い記憶と今住んでいる地域の
精霊飾りやぼんぼり、迎え火などが相まって、
霊魂を意識する時期でもあり、
私にとってのお盆は、どこか幻想的なんです。

行う家庭が年々少なくなり、淋しさを感じますが、
その精神は忘れないようにしたいと思います。

地域によっては、そろそろ旧暦のお盆を迎えます。
新盆(初盆)を迎える家族にとっては、特別な日になるでしょうね。

仏壇の前に座り、あるいは写真に向かい、
ゆっくりと話ができる機会になればいいなと思います。

投稿者プロフィール

高瀬 和枝
高瀬 和枝くれたけ心理相談室(高崎支部)心理カウンセラー
オンラインや群馬県吾妻郡内・高崎駅周辺を拠点に心理カウンセリングを承っております。生きづらさ、別れ、ペットロス、家族・人間関係、人格ほか、あらゆるご相談に対応させていただいております。詳しいプロフィールはこちらです。
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