家の空気が張りつめていた人が抱えやすい痛み
遊びに行った友だちの家で感じた、
やわらかい雰囲気、おだやかな空気。
なんか、ウチと違うな…。
子どもの頃に、自分と友だちの家を比べて、
違和感をおぼえた人もいると思います。
家の中の空気って、家庭によって本当に違います。
自分の家庭が平均的かどうか、
子どもにはわかりません。
もしも、子どもが緊迫した家庭 ―
親の不仲、厳しいしつけなど ―
で大人の顔色をうかがいながら育つと、
感覚は麻痺していくことがあります。
「これが普通なんだ」と思い込むことで、
自分を守ろうとするからです。
そして大人になって、
それが当たり前ではないと気づいたとき、
自分を支えてきた土台が崩れるような感覚になります。
自分の育てられ方は正しかったのか。
いま、家族との問題で悩んでいるあなたへ。
話しづらいかもしれませんが、
どうか一人で抱えないでほしいです。
あなたが子どもの頃、
どれだけしんどい思いをしてきたのか、
信頼できる人に話してほしいし、
カウンセリングで話してもらうこともできます。
閉じ込めていた感情を、少しずつでいいから、
外に逃がしてあげてほしい。
まずは、そこからです。
カウンセリングでできることと、これから
親の夫婦ゲンカが日常的だったり、
厳格だったりする家庭で育ってきた人は、
“家族のルール”を優先してしまうことがあります。
子どもは家の空気に合わせて生きるようになるからです。
そして親の期待に応えることが、
自分の生き方の基準になっていきます。
また、怒りや弱さを見せないといった、
感情を抑えるくせがつきます。
大人になると、これらがいっそう濃くなり、
自分では気づかないうちに、
親と同じようなふるまいをしてしまうことがあります。
もしあなたが今、
「子どもの頃、つらかった」
「ウチは、おかしかったのかもしれない」と
気づき始めているなら、
それは、とても大切な一歩です。
カウンセリングではまず、
「どんな場面でつらさを感じてきたのか」
「何がしんどかったのか」などを、
あなたのペースで話していただきます。
そして、「本当はどうしたかったのか」を一緒に探し、
家族のルールと自分の気持ちを分けていきます。
家族の問題は一気に解決するものではありません。
けれども、逃れられないものでもありません。
あなたの人生は、育った家庭のコピーでなくていい。
自分を守るために自然と身についた戦術を、
今度は“あなた自身の人生”のために、
少しずつ修正していきましょう。

