
カウンセリングの流れと効果
近年、カウンセリングを受ける人が増えているといいます。その効果が紹介されたり、
利用しやすい環境が整ってきたりしたことで、カウンセリングは身近になってきました。
「心が元気なくなった」「どうしたらいいのか迷っている」「ストレスが限界」「自分を変えたい」
「心のメンテナンスをしたい」などと感じたら、どなたにも気軽に利用していただけます。
でも、「カウンセリングってよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここではカウンセリングについて、わかりやすく説明しています。
カウンセリングのことを知って、安心して受けていただければ幸いです。
そもそもカウンセリングって何?
人は悲しみや、ショック、苦しみ、怒りなどにより、たいへんな心の痛みを感じることがあります。
無気力や不安、ストレスに押しつぶされそうになって、心身に影響することもあります。
そんなとき、自分の気持ちを誰かに聞いてもらえると、それだけで心が軽くなることがあります。
話すことで心の整理がついたり、自分自身を見つめ直したりするきっかけにもなり、
人間関係のお悩みの場合はカウンセラーによる、第三者からの客観的な視点が役立つこともあります。
すると「これからどうしたらいいか」ヒントが見えてくることがあるのです。
ただしカウンセリングは、能力の向上やポジティブ思考、行動を積極的に促すのとは少し違います。
おひとりおひとりに備わっている力によって心が回復し、一歩進むお手伝いをさせていただくのです。
「話したい」「聞いてほしい」と心が動いたら、まずはそのお気持ちを大切になさってください。
安心して話していただける場所ですから、どんなことでもご相談くださいね。
具体的に何をするの? 横になったり瞑想したりするの?
横になるよう、瞑想するようお願いはしていません。楽な体勢でどうぞ。
カウンセラーの中には専門的な訓練を受けて、さまざまな療法を行っている方もいらっしゃいます。
私のカウンセリングでは、まずは胸につかえているモヤモヤ、しんどい思いなどを話してもらえれば大丈夫です。
上手に話せなくても、全く問題ありません。緊張するかもしれませんが、リラックスして、
思いのまま、自分のペースでお話しください。
流れとしては、まず思いついたことを単語だけでもいいのでお話しいただきます。
考えが整理できた、気持ちを出しきった、心が軽くなったなどの段階を経たら、
「これから先どうしたいか」などを、相談者さまのご意向に沿って進めてまいります。
薬は出してもらえる?
薬の処方ができるのは医師だけです。発達障害や疾患の診断も、医師だけに認められています。
どんな効果があるの?
思いをお話しくださることで、「気持ちが楽になる」効果が知られています。
また、お気持ちを言葉にして外に出すことで心の整理がついたり、
気づかなかった自分の気持ちを知ったりすることもあります。
どうしたらいいか、どう生きるか、迷ったときは一緒に考えていきます。
「また話をきいてもらえる」安心感も生まれます。
例:
・気分がすっきりする ・ストレスが軽くなる ・自分の長所に気づく ・一歩前に踏み出せる
・対人関係がよくなる ・自分らしさを出せるようになる ・セルフケアができるようになる
・安心感が得られる ・孤独から抜け出せる ・全部受けとめてもらえる ・ヒントが見つかる
そのほか、たくさんの「いいこと」を実感していただけたら幸いです。
何度も受ける必要があるの?
カウンセリングの回数は決まっているわけではなく、1回で気持ちが整理できる人もいれば、
時間をかけて向き合う人もいます。健康診断を毎年受けるのと同じように、
定期的にカウンセリングを受ける人もいます。その頻度もそれぞれです。
初回のセッションから、お話ししたいことを相談していただけます。
ご自分にとって無理のないペースで進めていけるので、まずは一度、話してみてくださいね。
どんな悩みを相談できるの?
どんな悩みにも対応しています。「こんなこと話してもいいのかな」「内容がまとまらない」
「たいした悩みじゃないかも」。どれも心配いりません。
たとえば…
家族や大切な人、ペットとの死別を経験し、立ち直れない悲しみ
環境や社会になじめない、不登校、発達・パーソナリティ障害、LGBTQ+、多様性などの生きづらさ
自分の人生に疑問、自分はダメな人間だと思う、人格や人生に関する悩み
親子、兄弟、夫婦、嫁姑、親戚との関係、*カサンドラ症候群、人間関係の悩み
病気、老い、死への恐怖、闘病中の精神的苦痛、絶望
勉強、受験、仕事、育児、介護の疲労・挫折、仕事や家庭との両立による慢性的ストレス、*燃え尽き症候群
パニック障害、適応障害、うつ、そううつなど療養中の苦悩・不安
未婚、離婚、不妊症、不育症などにまつわる不安・孤独感・傷心
日本社会になじめない、日本人を理解できない海外出身者、帰国子女の方々の疎外感・悩み
*カサンドラ症候群…発達障害やパーソナリティ障害をもつパートナーや身近な人と、
コミュニケーションがうまくとれずに起こる心身の不調
*燃え尽き症候群…仕事や学業などに頑張りすぎてストレスや疲労がたまり、
突然やる気を失ってしまう精神状態
★どちらも医学的な正式名称ではありません
まとめ
このほか、どんなことでもお話しください。悩みでなくても大丈夫。
「こんなことあった」「あんなことあった」、誰かに聞いてもらいたい方、
嬉しい話がしづらい環境にいる方もいらっしゃると思います。
また話すことや聞くことが難しい方には、
チャットでも対応しています(ビデオ通話をおすすめします)。
もしご不明な点や質問があれば、遠慮なくお問い合わせください。
ここまで読んでくださったのなら、それも何かのご縁。
セッションでお会いできれば、うれしく思います。